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リフォームは計画的に行いましょう

あこがれのマイホームを持つのは、人生の目的の一つかもしれませんが、マイホームを維持管理することも忘れてはいけません。特に家というのは、建ててからの維持管理が軽薄に見られる傾向があるようです。私もその一人でした。家を建ててしまえば、あとは何もしなくてもずっとそこに家はあるものという印象でした。


【生まれた家のリフォームには無頓着】

あなたが生まれ育った家は、リフォームしたことがありますか?

私は、この質問を受けたら、まずNOと答えます。次によく考えてみると生まれた時と比べてずいぶん変わっていたことを少しずつ思い出します。それほど、自分が家主でない場合は、意識が希薄になっています。

例えば、あなたが実家に住んでいる頃に下記のような変化はありませんでしたか?

  • 雨漏りがするから屋根の修繕をした
  • お風呂を新しく追加した
  • お風呂にシャワーを追加した
  • 給湯設備を交換した
  • キッチンを新しくした
  • トイレを汲み取り式から水洗式に変えた
  • 納屋が増えた
  • 犬小屋が増えた

このようなリフォームのどれかは、きっとあなたも経験されているのではないかと思います。
ところが、自分の懐を痛めていないリフォームには本当に無頓着なんです。
私が住んでいた実家は、住んでいた当時で、すでに築50年以上になるトタン屋根の家でした。
そして、私が生まれてからお風呂ができて、台所部屋が追加されてというようなリフォームが行われました。
しかし、自分としてはほとんど忘れかかっていることなんです。
今では、家にお風呂があるのが当たり前になっていますが、数十年前まではお風呂のない家はけっこう多かったんです。(そのため銭湯もあちこちにありました。)

私の両親も子供が生まれたことで、大きな決断をしてリフォームに踏み切ってくれたのだと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。
実際、私が小学校に入るぐらいまでは、自分の家にお風呂がなく、銭湯へ行ったり、隣の家でお風呂に入れてもらったりしていました。両親にとっては、この状態をずっと続けることはできないと判断したのだと思います。そして、確か私が小学校3年生のになった頃、ようやく我が家にお風呂ができました。
はたしてそのリフォームにいくらかかったか全く聞かされていませんが、当時の家計ではかなり苦しかったはずです。しかし、それが子供の私に伝わることはありませんでした。それは、大人になっても同じです。子供にとっては自分が住むだけの家であり維持管理が必要だとはこれポッチも思っていません。


【これからはあなたが主役】

マイホームを持つということは、マイホームがいつまでも家族にとって居心地のいい場所になるように常に維持管理をしていかないと行けないということです。
家族構成が変わると、夫婦だけでは不要と思われたものが必要になってきて、リフォームの必要性が生まれてくることもあります。しかも、それは自分で判断して決断をくださなければなりません。その決断をしていくのはあなた自身なんです。

子供が生まれたら、いずれ子供部屋が必要になります。
子供が結婚して一緒に住むことになったら2世帯住宅にしないといけない場合もあります。
自分の老後を考えるとバリアフリーにしたり、手すりを追加したりしないといけません。
このような大きな流れの他にサイディングの壁面はおよそ10年毎に塗り替えが必要になってきます。
これを怠ると、場合によっては、壁に穴が空き、その修理のために莫大な費用が発生することもあります。

【リフォーム計画】

上記のような自体に備えて日頃からリフォーム計画を考えておくといいですね。
本当は、家を建てる時からリフォーム計画を建てるべきです。
実は、今回のリフォームにあたって隣の家に事前通知に行ったのですが、隣の家は新築の時から35年間メンテナンスフリーの壁材を使って建てたことを聞きました。
当然、初期費用はかなり跳ね上がったようですが、35年間も外壁のメンテナンスがいらないというのはすごいです。
新築時からそこまで考えて家を建てられる人はそれほどいないのではないでしょうか?

それでは、リフォームが必要となりそうな内容上げてみます。

内訳    頻度        内容
外壁工事 10~15年に1回  一般的なサイディングの場合、
水回り
(トイレ、
お風呂) 10~15年で故障、 水漏れなどが発生しやすい
屋根   10~15年に1回 、再塗装または交換
雨ドイ  15~20年に1回  交換が必要(雪害含む)
畳    数年に1回     張替え等メンテナンスが必要
窓まわり その都度     ひび割れ、水漏れが発生した場合に対処
給湯設備 10年程度     寿命により故障の可能性あり
ベランダ 10年程度     水はけが悪くなる、床が傷んでくる
側面に穴が開く(我が家の場合)

このように予め予想ができるリフォームの他に下記のような工事が考えられます。

オール電化
エネファーム
太陽光発電
キッチンの整備
増築(2階を増やす、部屋を増やす)
地下室の追加
部屋を区切る、または繋いで一つにする
収納部分の追加
補強工事
物置の追加
庭の整備
駐車場を増やす
シャワー室を増やす
フローリング
バリアフリー
手すり追加

これらの工事は家族構成の変化や老齢化によって付帯的に発生してきます。
中でもバリアフリーや手すり追加の工事は国からの補助金がもらえるケースがあります。
時に介護が必要な方がいる場合、国の助成金を利用することができます。

まず、自分の家にとって必要なリフォームを考えて家族で話し合いを行いましょう。

【リフォーム相談】

そして、ある程度方向が決まったら、リフォーム会社に相談しましょう。
最近は、インターネット上で簡単にリフォーム相談やリフォーム業者の比較ができるサイトがあります。
リフォームの見積もりを取るだけなら無料ですし、結果的にいろいろなリフォーム会社の話が聞けるので、とっても勉強になります。ひとつのリフォーム会社に相談をするとその業者に発注をしないといけないという責任感のようなものが発生しますよね。でも、リフォーム比較で申込んだ場合だと、訪問してくる業者も他の業者と比較されていることを認識しているので、無理な営業は行いません。
そして、断るときにも他の業者にしたからと言えば、それ以上突っ込んでくることはありません。

そういう意味ではリフォーム比較は消費者にとって有効な防衛手段とも言えます。
下記に代表的なリフォーム相談窓口をご紹介します。

タウンライフリフォーム
日本全国300社以上のリフォーム会社が登録していて、無料でリフォームプランの作成や、見積もり業者紹介を行ってくれます。

上記のサイトで私の住んでいる岐阜市を入力したときの情報入力画面がコチラです。

上記のようにあなたのリフォーム希望を入力するだけで、「アイデア・アドバイス」、「費用・見積もり」、「リフォームプラン作成」などを行ってくれます。
無料でこれだけ対応してくれるのはうれしいですね。

私の場合は、このサイト知る前でしたので、別のリフォーム比較サポートを利用しました。
そちらは、入力した住所に近いリフォーム業者候補を複数リストアップしてくれ、その中から興味を持った会社を選択して「見積もり依頼」を投げることができるだけでした。

こちらのタウンライフリフォームの方がいろいろと相談に乗ってくれるようなので、私としてはこちらをご紹介させていただきました。

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